カープのつぶやき

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広島カープ2021年の新外国人体制 クロンとネヴァ次第

 少し前のニュースにはなりますが、11月26日に新たな外国人選手 カイル・バード投手と契約したことを球団が発表しました。

 バードは27歳の左サイドスローの投手で、今年はコロナ禍で米マイナーの試合が中止となる中、駐米スカウトのエルドレッド氏自ら自宅に赴いて撮影したビデオが獲得の決め手となったとのこと。

 今年はリリーフの弱さが致命的だっただけに、来季一軍戦力として活躍できるか期待です。

 さて、日刊スポーツのバード獲得記事の末筆によればカープの補強はこれで打ち止めとなる見込みとのことで、一旦来季の外国人体制を整理してみます。

 

■先発投手

ドビーダス・ネバラスカス【新】右投

テイラー・スコット【留】右投

■中継ぎ投手

ヘロニモ・フランスア【留】左投

カイル・バード【新】左投

内野手

ケビン・クロン【新】右打/一、三

アレハンドロ・メヒア【留】右打/一、三

■外野手・捕手

なし

投手4人野手2人 計6人 (残留3人 新規3人)

 

となりました。

 

 まず投手からですが、球団は新獲得のネバラスカスに先発として大きな期待をかけていますので、おそらく開幕ローテには入ってくると思われます。スコットについても先発転向させるとの報道が出ており、これはよくある保険扱いとなるのでしょう。

 ちょっと意外なのはリリーフで、今まで右投・直球主体の投手を好んで獲得していたのに、来季は左腕のフランスアとバード2人のみとなっています。これは近年には珍しいと言えます。

 アカデミー出身のフランスアがいるため外国人にありがちな数年で退団する心配がないということと、慢性的な左腕不足という事情がこういう結果になっているのかもしれません。コロナ禍でマイナーリーグが中止になったのも大きいですよね。

 個人的にはネバかスコのどちらかはリリーフ起用だと思っていたので、来季は日本人選手の活躍がより重要になってくるでしょう。

 

 さて、転じて野手ですが、三連覇時代の主力がほぼ残り、さらに坂倉、大盛、堂林と今年台頭した新戦力や復活した選手がいるため、現在不足しているのはダイヤモンドの両翼を守る長距離砲です。

 今季はホセ・ピレラが期待されていましたが、レフトとしては物足りない成績だったことと、主砲の鈴木誠也に次いで相手にプレッシャーをかけられる長距離砲というニーズとはズレていたので、金銭面のこともあり敢えなく退団となってしまいました。

 さて、来季からは一塁手のケビン・クロンが加入します。3Aではホームランを量産しており、既にSNSでもかなり期待されています。クロンがホームラン20本程度の活躍をしてくれれば、打線はほぼ完成形に近づくでしょう。

 少し脱線しますが、クロン獲得の裏には堂林の復活もあると思っています。というのも、これまでは一塁に栗原やエルドレッドという主力がおり、野手を新規獲得する場合は三塁か外野を守れる有望選手を探さねばなりませんでした。もちろん、そんな選手はメジャーでも需要があるため、基本的に日本まで流れてきません。

 しかし、ここ数年でカープの外野は鈴木誠也や西川、長野、大盛と充実し、三塁も今年堂林が復活したことで、球団は松山を外野に戻す前提のもと、思い切って一塁専任の長距離砲を探すことができたのでは、と推察しています。仮にクロンがハズれれば再度松山を一塁に戻すことになります。

 メヒアについては現状特に手放す理由もないので保険で残しましたね。今年は内野にライバルがおらずチャンスだったのですが、一軍で結果を残せず、さらによもやの堂林復活で完全に機会を失ってしまったので来季は正念場です。

 

 今年は獲得した外国人が軒並み外れ、フランスアも昨季からの不調を今季途中まで引きずっていたのでかなり戦力ダウンとなってしまいましたが、来季は是非とも活躍してリーグ優勝に導いてほしいものです。